コドモのフィルタ「犬」

こんにちは、ティーピーエンターテイメントの高津です。

 

私は、"遊び心"を商品にしているクリエイターなのですが、

この世の中には、私が尊敬する遊び心のエキスパートが沢山います。

 

それは、子供です。

 

もし、私たちが子供の頃に交渉力や技術力を持ち合わせていたら、「未来予想図」にある様な未来の形は遠い先の話ではなかったかも知れません。

 

そのため、私はよく、"遊び心"、すなわち"子供心"を忘れないために、子供の頃に考えていたこと、捉えていたことを思い出すようにしています。「コドモのフィルタ」では、大人目線では考えつかないような、子供時代のフィルタをご紹介したいと思います。

 

今回のテーマは、

 
 
です。
幼い頃、相棒が欲しかった私は、母に「犬を飼いたい」とおねだりしました。すると母は言いました。
 
「ダメ。」
 
そこで、子供なりに考えました。
 
「ダメなら自分で作ってみよう。」
 
颯爽と取り出したのは、
 
紙とセロハンテープとモーター でした。
 
理科の実験でモーターを習ったばかりだった影響か、モーターが心臓に代わると思っていた私は、紙とセロハンテープとモーターで、
 
生きた犬を作ることにしました。
 
結果、モーターで右後ろの足が超高速回転。
 
そして紙ではモーターの荷重に耐え切れず、紙とセロハンテープで出来た犬は腰を抜かして崩れて行きました。もはや足にも見えない紙が超高速回転している紙屑を見て、子供なりに、
 
あぁ、今の私には命を与える技術はないや。
 
と思ったのでした。
 
子供の発想はすごいですよね。私が親なら、
 
「必要なのは紙ではなく神かもね。」
 
とでも教えてあげたくなりますが、今も昔も私は頭が弱すぎますよね。
 
けれども、これを信じて作り続けた先には、新しい未来があるのかも知れません。
"信じる気持ち。"この頃の子供心から、真剣に学びたいと思います。